がんと言われて

卵巣がん(ステージ4b)と分かって、自分自身と向き合い忘備録として。

「一度きりの大泉の話」と「少年の名はジルベール」を読んで

12月13日(月)

4月末位にネットニュースで萩尾望都先生が大泉時代を書いた本が出版されて

内容が話題になっていました。

退院して抗がん剤の副作用が出始めた頃でした。

読んでみたいと思う気持ちと

暗い内容だという事だったのですぐに手を出せずにいました。

体調もあったけど、受け止められそうにない気がして

でもすぐには読めないけど、やはり読みたいと

6月の上旬図書館に予約を入れていました。

それが先々週位に順番が回って来たと連絡ありました。

やっぱり読んでみたいと

それで「少年の名はジルベール」も読むことにしました。

一度きりの大泉の話

www.kawade.co.jp

   

  「大泉に住んでいた時代のことは封印していました。しかし今回は、当時の大泉のことを初めてお話しようと思います」(前書きより)。全352頁、12万字書き下ろし。未発表スケッチ収録。

    352ページ、12万字書き下ろし。未発表スケッチ多数収録。
    出会いと別れの“大泉時代”を、現在の心境もこめて綴った70年代回想録。

    「ちょっと暗めの部分もあるお話 ―― 日記というか記録です。
    人生にはいろんな出会いがあります。
    これは私の出会った方との交友が失われた人間関係失敗談です」

    ――私は一切を忘れて考えないようにしてきました。考えると苦しいし、眠れず食べられず目が見えず、体調不良になるからです。忘れれば呼吸ができました。体を動かし仕事もできました。前に進めました。
    これはプライベートなことなので、いろいろ聞かれたくなくて、私は田舎に引っ越した本当の理由については、編集者に対しても、友人に対しても、誰に対しても、ずっと沈黙をしてきました。ただ忘れてコツコツと仕事を続けました。そして年月が過ぎました。静かに過ぎるはずでした。
    しかし今回は、その当時の大泉のこと、ずっと沈黙していた理由や、お別れした経緯などを初めてお話ししようと思います。

 

 

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少年の名はジルベール

www.shogakukan.co.jp    

   

少女マンガで革命を起こした漫画家の半生記
    少女マンガの黎明期を第一線の漫画家として駆け抜けた竹宮惠子の半生記。

    石ノ森章太郎先生に憧れた郷里・徳島での少女時代。
    高校時代にマンガ家デビューし、上京した時に待っていた、
    出版社からの「缶詰」という極限状況。
    後に大泉サロンと呼ばれる東京都練馬区大泉のアパートで
    「少女マンガで革命を起こす!」と仲間と語り合った日々。
    当時、まだタブー視されていた少年同士の恋愛を見事に描ききり、
    現在のBL(ボーイズ・ラブ)の礎を築く大ヒット作品『風と木の詩』執筆秘話。
    そして現在、京都精華大学学長として、
    学生たちに教えている、クリエイターが大切にすべきこととは。
    1970年代に『ファラオの墓』『地球(テラ)へ…』など
    ベストセラーを連発した著者が、「創作するということ」を
    余すことなく語った必読自伝。

 

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読みました。これはあくまでも私の感想です。

心の中がザワザワ。
ここで感想は書けないかなと思いました。
でも、今の気持ちを書いておこうと思います。

十代の頃、

萩尾先生

何と言ってもポーの一族大好きです。
ページをめくった瞬間ファンになりました。

竹宮先生

風と木の詩衝撃的でした。大好きな作品です。


あの頃、
次の号が出るのをワクワクしながら待ってました。
友達とその感動を良く話していました。
その作品を描き上げている裏側でおきていた事など
全く知りませんでした。

読んで2つの感想が
一つ目は
二人の先生が一緒に生活をしていた事も知りませんでした。
マンガを通じて出会い、
切磋琢磨して作品を生み出していた様子はとても感慨深い内容でした。
青春です。


そして二つ目
心がギュッと掴まれたようで苦しいお話でした。
どちらの受け止め方も理解出来るような気がします。
辛かったんだろうな。
あちこちでこのお二人の先生について書かれている記事があるので
書くのはやめます。

萩尾望都先生の本の中で
漫画をやめたらいいのかな。やめようかな。―――
中略
「これからも、漫画を描き続けたい」
その気持ちに落ち着きました。

その結論に至って頂き、感謝です。
素敵な作品を読むことができました。

今年1月NHKの100分de名著で
スペシャル番組:100分de萩尾望都がありました。
とても懐かしかった。そして
私は20代になってマンガを読まなくなって
知らない作品もありました。

あらためてすごい作品だなぁと思います。

最近少し読んだりしています。

それから今年

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「デビュー50周年記念萩尾望都ポーの一族展」に行きました。

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その時購入したイラストです。

素敵です。😊
体調が良くない時期だったので
じっくり作品を見る体力がなかったのですが
大好きな「ポーの一族
見る事が出来て良かった。

 

萩尾先生は「一度きりの大泉の話」を書く事で
少しは心が軽くなると良いなと思います。

竹宮先生は今回ちょっと辛いお話だったかもしれないけど
素敵な出会いで、
そしてあの2年間はとても大事な時間だったと思ってしまいます。
(勝手に思っています。)

萩尾先生、竹宮先生本当に素晴らしい作家さんです。

私自身、今感じる物とあの当時感じる物は違っていると思います。

あの時、お二人の先生方の作品を読めた事はとても幸せだったなと思います。


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最近の体調

手指先、足裏 痺れ
リンパ浮腫用の弾性ストッキングを
履くのは本当大変。
少しは慣れたけど
手先が痺れたりしていて上に上げるには一苦労です。
ちょっとした運動。じんわり汗をかきます。
便秘がち
立ち眩み