がんと言われて

卵巣がん(ステージ4b)と分かって、自分自身と向き合い忘備録として。

思わぬプレゼント

3月3日(水)

昨日、仕事もあるから無理して帰ってこなくても良いと言う中、下の息子が帰ってきた。

そして今朝帰って行った。


特別何か話があった訳ではない。ただ、おもむろにリボンがついた袋を差し出された。
開けてみると帽子が入っていた。

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思わぬプレゼント


そうか、癌を告白したときにしんみりしないように、

「髪がなくなっちゃうかも」

とちょっとふざけて言った事を思い出す。

軽く言ったつもりが気にしてくれたことに驚きつつ感動。  感謝、感謝。
もしかしたらこのために帰ってきたのか。

休みだったら、私が仕事が終わって帰ってくるまで家にいればと言ったが、帰るという。

 

急に思い立ち、長男も起こし朝から写真を撮ろうとカメラを取り出す。

去年の旅行以来だったので、電池がなくなりかけてた。

コンセントにつないで、セルフタイマーあたふたしながらパチリ

長男の髪が爆発してる。寝ぐせすごい。

余裕をもって撮ればよかったな。でもこれも良い思い出。

私の出勤と共に家を出る。

私は今の職場まで歩いて通っている。

二人で並んで歩く。

息子が卒業した小学校のそばを通る。なぜかとても懐かしい気持ち。

息子も懐かしいとつぶやく

これもこれも良い思い出。

病気になったことでちょっとした事も大切に思える。感謝。